院長先生のコラム

足病変

足病変と独立した項目としましたが、実は他の合併症ですべて説明できます。

まずは末梢神経障害です。末梢神経障害によって感覚低下が起こると、怪我や火傷に気付きにくくなります。怪我や火傷は皮膚のトラブルですが、実は皮膚は人間を守るバリアなのです。皮膚のトラブルはバリアの能力を低下させ、細菌感染の原因となります。次は易感染性です。普通は「怪我=細菌感染」とはなりません。皮膚のバリアが破られても、免疫のバリアが働くからです。ところが糖尿病によって免疫力が低下すると、細菌の勢いが勝ることがあります。「細菌>免疫力」になると、怪我の部位が化膿してしまいます。ここには動脈硬化も関係します。動脈硬化によって足への血液の巡りが悪くなると、怪我の部位に十分な白血球(白血球は細菌と戦います)が運ばれません。これも化膿の原因となります。化膿がさらに悪くなると足の組織が死んでしまいます。これを壊死といい、さらに悪化すると壊疽といいます。壊死や壊疽が起こると、生命に関わることがあります。救命のために足の切断をすることもあります。歌手の村田英雄さん(故人)は糖尿病が原因で両足を切断されました。

足病変も予防が重要です。まずは観察することです。末梢神経障害が起こると感覚が鈍くなることもあるので、痛みがなくても観察することが大切です。靴下は白がお勧めです。出血などがあればすぐに気がつきます。次は足元に注意することです。サンダル履きはお勧めしません(靴の役目は足を守ることです)。サイズの合わない靴も良くありません。靴擦れも足病変の原因となります。また屋内であってもスリッパを履くようにしましょう。屋内でも画鋲やガラスの破片などが落ちている可能性があります。足を観察して異変があれば皮膚科の受診をお勧めします。

 

図10 足病変の予防

○靴下、スリッパ、観察

socks-slippers

×サンダル、合わない靴

sandal-shoes

 

易感染性

糖尿病の人は感染症になりやすい。血糖コントロールを良くすることと予防が大事。

糖尿病について詳しく知ろう

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