院長先生のコラム

易感染性

難しそうな言葉ですが、簡単に言うと「抵抗力が弱い」ということです。人間に限らず生物は免疫という機能を持っています。外部から細菌やウイルスなどの病原性の微生物が進入すると、白血球やリンパ球の力でこれらの微生物と戦います。これが免疫ですが、糖尿病になるとこの免疫の力が弱くなります。風邪も引きやすくなりますし、病気が重症化することも多いようです(重症化は関係ないという説もあります)。

この易感染性ですが実態はよく分かりません。よく分からないので治療法もありません(血糖コントロールは良くすべきだと思いますが、実はそれを裏付けるデータはありません)。大事なのは予防です。インフルエンザや肺炎球菌のワクチン接種はしておくべきでしょう。また普段から感染予防を心がけるようにしましょう。外出後のうがいや手洗いは有効です。季節によってはマスクを着用したりすることも効果的ですが、インフルエンザの流行期には不要な外出をしないことが最も確実な方法かもしれません。

 

易感染性

糖尿病の人は感染症になりやすい。血糖コントロールを良くすることと予防が大事。

 

コラム 藤原道長と糖尿病

藤原道長(ふじわらのみちなが)は平安時代の貴族です。藤原氏の栄華の頂点を極めた人物です。摂政(天皇を補佐する役目)まで登り詰め、長女の彰子を天皇に嫁がせています。道長は「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という有名な歌を詠んでいます。「この世は自分のためにあるようなものだ。満月のように何も足りないものはない」という意味だそうです。まさに栄華の頂点です。

その道長ですが、文献から糖尿病だったと考えるのが一般的です。「小右記」という書物に道長の症状が書かれています。口渇、多飲、体重減少、背中の腫れ物(これが原因で死亡しており、化膿していたものと思われます)などです。どれも見事に糖尿病の症状です。道長は食事に困ることはなかったでしょう。また当時の貴族は運動不足だったものと思われます(運動といえば蹴鞠くらいでしょうか)。平安時代であっても、貴族の生活は2型糖尿病発症のリスクだったようです。ちなみに糖尿病国際学会が日本で開かれたことを記念し、道長をモデルにした記念切手が作られています。

糖尿病について詳しく知ろう

当院について

ご予約の患者様優先となりますので、お電話でご予約ください。

9:00〜12:30 15:00〜19:00
休診日:第3月曜、第5月〜土曜、日曜、祝日

〒639-0214
奈良県北葛城郡上牧町上牧2174-2