院長先生のコラム

糖尿病型

診断の話にお付き合いいただきありがとうございます。それではここでもひとつひとつ見てみましょう。

まずは「糖尿病型」の説明をします。「糖尿病型」は「糖尿病」とは少し違います。「糖尿病」は診断名(病気の名前)ですが、「糖尿病型」は検査の結果の解釈(数値の理解)なのです。「糖尿病型」の中にはいくつかの条件によって異なる血糖値が記されており、HbA1cという検査値も記されています。それでは条件と血糖値を見てみましょう。

空腹時血糖は126mg/dl以上が「糖尿病型」になります。空腹時とは10時間以上の絶飲食後(何も飲食していない状態)のことを指します。一般的には前の日の21時以降は何も飲食していない状態の朝の血糖値のことを空腹時血糖といいます。空腹時血糖が126mg/dl以上で「糖尿病型」になりますが、健康な人の場合は110mg/dl未満になります(しかし、100mg/dl~109mg/dlは正常高値といいます)。

次にOGTT 2時間値が200mg/dl以上とあります。OGTTは経口ブドウ糖負荷試験の英語(Oral glucose tolerance test)を略したものです。OGTTは空腹の状態から始めます。まず空腹時に血液の検査を行い、その後検査用のとんでもなく甘い炭酸水を飲み、決まった時間に血液検査を行います。2時間後の血糖値のことをOGTT 2時間値といいます。これが200mg/dlを超えると「糖尿病型」になります。ちなみに健康な人の場合は140mg/dl未満になります。

その次に随時血糖が200mg/dl以上とあります。これは簡単です。適当に測定した血糖値が200mg/dlを超えていると「糖尿病型」になります。随時血糖における健康な人の基準はありませんが、食後でも150mg/dlを超えることはあまりないようです。

最後にHbA1cが6.5%以上となっています。糖尿病の方にはおなじみのHbA1cです。HbA1cと書いて「ヘモグロビンエーワンシー」と読みます。ヘモグロビンというのは赤血球の中にあるタンパク質です。ヘモグロビンとHbA1cは似ているようで違います。HbA1cはヘモグロビンにブドウ糖が結合したものです。ヘモグロビンとブドウ糖はデタラメに結合します。このデタラメというのがミソです。デタラメに結合するので、血糖値が高いとたくさん結合します。このときHbA1cは高くなります。逆に血糖コントロールが良いと、HbA1cは低くなります。ヘモグロビンにブドウ糖が結合するスピードはそれほど速くはありません。そしてヘモグロビンにブドウ糖が結合すると離れることはありません。したがって、HbA1cは長い期間(過去1~3か月間)の血糖値の平均を表しています(詳しくは ページ参照)。このHbA1cが6.5%以上だと「糖尿病型」になります。

 

糖尿病型

血糖値やHbA1cの結果の解釈のひとつ。空腹時血糖126mg/dl以上、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)2時間値200mg/dl、随時血糖200mg/dl以上、HbA1c 6.5%以上のことを示す

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